喜界島(きかいじま)特産品のけらじ屋
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国内では奄美群島でのみ製造が許されている黒糖焼酎。喜界島には「朝日酒造」と「喜界島酒造」の2社があり、島内外に多くのファンを持ち、島の経済を支える重要な産業の一つとなっております。
今回は大正5年創業、朝日酒造さんのご紹介です。シマにこだわり、1999年頃から焼酎の原料となる黒糖の製造も自社で行い始めた朝日酒造さんは「原料(黒糖)製造」「焼酎製造」の2回に分けてご紹介させて頂きます。
第一部:朝日酒造「農業生産部門」のご紹介

黒糖焼酎の原料生産を目的に始めた黒糖造り

【工場長:向井さん】【(有)丸喜とは朝日酒造の農業生産法人部門です】
朝日酒造の農業生産は黒糖焼酎の原料作りを目的に始められました。
1999年頃から始め、現在4人体制となる農業生産部門では、農薬・化学肥料・除草剤も使用しないというサトウキビ栽培からの黒糖製造、黒糖焼酎の原料となる米(陸稲)の栽培・研究の他、喜界島在来白ゴマの栽培も行っています。

黒糖製造過程の一部ご紹介

サトウキビの伐採

黒糖焼酎の原料、また食品としても販売を開始している黒糖の生産は原料となるサトウキビの伐採から始ります。
現在、使用するサトウキビは8品種。畑の性質などにより使い分け、より美味しい黒糖を造るために土づくりも含めて研究が続けられています。
畑では自社の焼酎工場で出る焼酎粕やサトウキビ圧搾後の搾りカス(バガス)といった有機肥料を使用。農薬・化学肥料・除草剤も使用しない作物管理の元では当然、除草から手作業で手間をかけて育てられます。
黒糖用となるサトウキビは基本手刈りでの伐採となるので、重労働です。
食品用としての黒糖は糖度17度以上から。また糖度の低い梢頭部(しょうとうぶ)は通常もったいないと思われる範囲まで思いきってカットして品質の安定性確保に努めています。

サトウキビを黒糖製糖工場へ搬入:圧搾

まずは搬入されたサトウキビを圧搾機で搾汁。
搾り汁は4段階に分けて濾過。 搾汁後の搾りカスはベルトコンベアーでトラックの荷台へ運ばれ肥料として再利用します。

煮詰め・攪拌

濾過が完了したきび汁はパイプを通って、煮込み釜へ。容積・形状の異なる2段釜で品質を調整。アクをとり、キビ汁を煮込みながらかき混ぜます。中和のための石灰投入、そのタイミング、そして上がりのタイミング等、黒糖製造の中でも最も重要な工程。朝日酒造では、シビアな焼酎製造で培った組織的なモノ造りマインドを生かし、担当者間での意見交換、データの蓄積から一人の職人に頼るというより、システム的に工程を管理し、安定的に高品質で美味しい黒糖を製造できるよう研究を続けています。

出来上がり

製造される黒糖は食品用原料用に分けられています。
左が食べやすくカットされる食品用黒糖、右が黒糖焼酎の原料となるブロック状の黒糖です。
原料用黒糖は、その後、自社の焼酎工場に運ばれ、それを元に一部の黒糖焼酎が作られます。

袋詰め(陽出る國の黒いダイヤ)

食品用黒糖はその後、袋詰めを行い「純黒糖:陽出る國の黒いダイヤ」として出荷されます。

自家製黒糖関連商品

本格純黒糖 陽出る國の黒いダイヤ 陽出る國の銘酒(ヒイズルシマノセエ)
【自家製純黒糖 陽出る國の黒いダイヤ】
●農薬・化学肥料・除草剤を一切使用せず育てたサトウキビの絞り汁だけを、煮詰め固めた安全・安心の純黒糖です。
●食品としてお茶うけ、調味料、そして焼酎のおつまみとしてもよく合います。
【100%自家製黒糖使用、5年熟成原酒、「陽出る國の銘酒」】
黒糖の特性でもある、年ごとの気象条件等による味わいの違いは、そのまま焼酎の味わいの違いとなって現れます。その年だけの「特別な焼酎」としてお楽しみ下さい。(ボトルに記載される20○○はサトウキビの栽培年)
陽出る國の黒いダイヤ販売ページへ 陽出る國の銘酒一覧ページへ
朝日酒造黒糖焼酎一覧ページへ

[朝日酒造株式会社]
喜界島が奄美諸島の中で最も東に位置し、洋上から現れる朝日を最初に目にすることから、その名が付けられたという朝日酒造は大正5年創業。奄美諸島でのみ製造が許されている島酒「黒糖焼酎」の製造を行う酒蔵です。
シマ(喜界島)にこだわり、サトウキビ栽培から一貫した「ものづくり」に挑戦し続けています。

左は社長の「喜禎浩之」さん。
朝日酒造は熱く、元気な社長さんのもと、一人一人の社員さんから「ものづくり」に対する熱い思いが伝わってくる会社です。

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