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パッションフルーツ栽培|途中経過(3月末)のご報告

3月末|パッションフルーツ栽培経過報告

前回(2月下旬)と今回(3月末)の比較

前回(2月下旬):ハウス内全体の様子
前回(2月下旬)の様子
今回(3月末):ハウス内全体の様子
今回(3月末)の様子

3月末を迎え、今年はここまで非常に良い状態で生育が進んでいます。
葉の状態、樹勢、圃場全体のバランスともに整っており、施肥および冠水設計が狙い通りに機能しています。
全体として、非常に完成度の高い状態に近づいてきています。

気温の上昇に伴い、生育のスピードも日ごとに加速しています。
それに伴い、ハウス内環境の管理はより繊細さが求められる段階に入っています。

換気管理と環境調整(3月末)

気温の上昇に伴い、これからの時期は、換気の度合いが非常に重要な要素となります。

・雨が降ればハウスを閉める
・日が出れば開ける
・ハウス内の温度や風の強さを見ながら、開閉の度合いを調整する

という基本を徹底しながら、適度な負荷をかけつつ、致命的なダメージを与えないよう管理しています。

日射がある状態で閉めきると、ハウス内温度は急激に上昇し、葉焼けや成長点の障害、株全体の虚弱化など、作物に深刻なダメージを与える可能性があります。
一方で、雨天時に開けたままにすると、雨水が入り込み、水分バランスが崩れ、品質に影響が出ます。

わずかな判断の差がそのまま結果に直結するため、この時期は非常に気を使う重要な管理期間です。

また、過去には日が長くなった時期に、作業の都合で夕方17時頃にハウスを閉めたことで、
一部に大きなダメージが出た経験があります。

夕方であっても日射が強い場合、ハウス内の温度は急激に上昇します。
現在は、日が沈んでから、または沈む直前を目安に閉めるようにし、時間ではなく日射の状況を基準に判断しています。

ハウスビニールの環境管理の様子

吊り下げ栽培への全面移行

栽培方法については、一昨年は3分の1、昨年は半分、そして今年は全面的に吊り下げ方式へ移行しました。

従来の吊り上げ方式では、結果枝をネットへ誘引する作業に多くの手間と時間を要しますが、
吊り下げ方式により作業効率は大きく向上しています。

一般的には吊り上げの方が収量が上がるとも言われますが、当農園ではこの2年間、収量に大きな差は見られず、
むしろ品質面では吊り下げの方が良い傾向を感じています。

限られた人員の中では、誘引作業に時間をかけるよりも、
早め早めのわき芽かきや整理を行うことで、効率よく果実へ栄養を送ることができると考えています。

吊り下げ栽培の様子

結果枝の花芽形成と交配期の到来

現在、結果枝にも花芽がつき始め、圃場全体が次の段階へと移行しています。
生育は安定した状態を保ちながら、無理のない形で開花へと進んでいます。

まもなく交配が始まる時期となりますが、ここまでの生育バランスが整っていることで、
結実の安定と、その後の果実品質にも良い影響が期待できる状態です。

当初の想定よりはやや遅れていますが、吊り下げ栽培では収穫が早まる傾向があるため、
全体としては設計の範囲内で推移しています。

結果枝に形成された花芽の様子

ここから本格的な管理段階へ

日に日に生育のスピードが上がっており、圃場全体の動きも加速してきました。
ここからが本番の管理段階に入っていきます。

当農園の考え方について

当農園は、収量やサイズを追うのではなく、 味や香り、糖と酸の輪郭を重視した果実をつくるための 栽培設計を採っています。

異常気象を前提に、 肥料や水で作物を過剰に操作するのではなく、 喜界島が持つ地力を活かしながら、 年ごとのブレを抑えることを目的としています。